YouTubeで批判コメントがついた時の対処法5つ
エクササイズ動画をYouTubeで配信しているトレーナーも多いですね。YouTubeでは視聴者からのコメントがあります。ブログやツイッターなどでもコメントは付きますが、YouTubeのコメントは他のSNSと比較してあまり良い意見ばかりではありません。
実際に私も動画を配信し始めてから少しずつチャンネル登録者や視聴回数が増え、コメントもいただけるようになりました。その中にはもちろん批判的なコメントもあります。その時に私が考えていることが5つあるので紹介します。
1.高評価と低評価を見る
批判コメントや低評価ばかり気にしてしまい、大切な視聴者からの「高評価」を見落としている人もいます。情報発信をする際に大切なのは、そのコンテンツがどれだけ人の役に立ったかです。
たとえばこちらの動画。私の動画の中でもっとも再生回数が多いものです。
この動画には低評価が30件ついています。しかし、高評価は4倍もの120件ついています。
低評価の「30」に目を向けるのか、それとも高評価の「120」に目を向けるのか。低評価のクリックがあったとしても、それ以上に、この動画は100人以上もの人の役に立ったと考えるようにしています。
これはダイエット中の体重測定と同じです。体重が減ったとしても、筋肉が落ちていたらダイエット成功とは言えません。逆に、筋肉が増えてスタイルが良くなっているのなら、仮に体重が増えていたとしてもダイエット成功といえます。
このように事実は1つでも、何に目を向けるかによって、捉え方が変わります。
2.ターゲットとコンセプトを明確にする
先ほどの動画の「コメント欄」を見てみましょう。
「筋トレしてから出直せ」
「ガリガリだから説得力がない」
「初心者しか参考にしない」
そのような厳しいコメントもついています。
しかし、ここでのポイントは、誰に向けたの動画なのかということです。
私はマッチョになるためのトレーニングをしている訳ではないので、ガリガリだと言われても気になりません。たとえば、サッカー選手に対して「お前はキャッチボールが下手だ」と批判を言っても意味がありませんよね。本来の目的と違う指摘は、響かないのです。
逆にいえば、何か否定的なことを言われて気になってしまうあなたは、その動画のコンセプトや、誰に向けて発信しているのかが明確になっていないのかもしれません。もう一度、ターゲットとコンセプトを明確にして、動画コンテンツを作ってみましょう。
3.批判コメントは「公衆トイレの落書き」
私は顔や名前がわからない人の意見は聞き流しています。もちろん参考にする意見もありますが、基本的には、どこの誰が言ったのかわからないものは聞いていません。
どのような経緯でたどり着いて、どのような意図があってコメントしているかがわからないからです。コメントの真剣度合いもわかりません。中にはストレス解消やウサ晴らしで書き込みをしている人もいるので、そのような書き込みにムキになっても仕方ないのです。
そして批判コメントや誹謗中傷については、「公衆トイレの落書き」くらいにしか思っていません。誰だか知らない人が、適当なことを書いているだけ。公衆トイレの落書きで書かれていることを本気になって怒る人なんていませんよね。ネットの世界は顔がわからないので、相手が特定できない場合は本気にする必要はありません。
もちろん私たちのためを想って、厳しいコメントをくださっている方もいます。そのような方とは真剣に向き合ったり、また、本気で悩んでいる人は直接メッセージができるように問い合わせのリンクを貼っています。
4.分析できる機会を得られた
反響の大きいものには、共感の声もあれば、反対意見もあります。リアルな声を聞くと、どのようなコンテンツが評価されているのか、どの層(年齢や性別など)にウケているのかを分析できます。
私のYouTube動画は、男性ウケは悪いですが、女性ウケは良いです。また、筋トレ上級者からは批判的なコメントが入りますが、筋トレ初心者からはチャンネル登録をしてもらえます。
YouTubeのクリエイターツールを使えばユーザー層を調べることができますが、動画に直接コメントをくれる人の傾向を見ると、より具体的な分析ができます。
批判コメントが入るとモチベーションが落ちることもありますが、「この層にはウケなかったんだ」と知る機会を得られたと考えるようにしています。アナリティクスによる機械的な数値だけではなく、リアルは声を聞きながら対象者を絞り、新たなコンテンツを作っていきましょう。
5.収益化しておく
やられっぱなしで終わらないために、広告収入で稼げるようにしておきます(笑)。これはふざけているように思うかもしれませんが、真面目な話です。
YouTubeでは総再生回数が1万回を超えると広告収入を得ることができます。再生回数(最近は視聴時間が大切)によって、収益を得られます。
批判コメントがたくさんついたとしても、話題性のある動画だと評価されます。実際に上の動画は内容が評価され、「おすすめ動画」として、YouTubeのトップページに掲載されました。「ブラウジング機能」といいますが、再生回数やチャンネル登録者数が急激に伸びています。
私は稼ぐことを目的とした動画配信ではないので、収益よりもユーザーに役立つコンテンツを重視していますが、それでもスタジオの電気代や水道代を払える程度の広告収入を得ています。
本意ではないコメントが付いたとしても、自分にとって利益になるものがあればストレスも軽減されます。(精神衛生上、それでもストレスになる場合は、コメント欄を閉じることもできますので、本業に支障がない範囲で行なってみてください)